ニュース性、話題性のあるプレスリリースでも、
適切なタイミングでプレスリリースを配信しないと
掲載獲得のチャンスを逃してしまう可能性があります。
掲載を希望するメディアにプレスリリースをきちんとお届けするためにも、
予め各メディアの特性を知っておくことが重要です。
メディアの種類
ひと言でメディアといっても、大きくは以下の4つに分類できます。
・新聞(経済新聞、一般新聞、業界新聞etc)
・雑誌(女性誌、男性誌、ビジネス誌、専門誌etc)
・テレビ(報道番組、情報番組、バラエティ番組、ドキュメンタリー番組etc)
・ニュースサイト(新聞/雑誌のオンラインサイト、ブログメディア、ポータルサイトetc)
メディアによって異なる配信タイミング
メディアによって編集体制が異なりますので、適切な配信タイミングもメディアによって異なります。
新商品発売のプレスリリースをする場合は、次のようなタイミングとなります。
・新聞・・・発売日の1週間前~前日
・雑誌(月刊誌・週刊誌)・・・発売日の2ヶ月以上前
・テレビ・・・発売日の2ヶ月前~当日
・ニュースサイト(Webメディア)・・・発売日の1週間前~当日
ニュースサイト(Webメディア)であれば当日~数日間で記事にしてもらえる可能性がありますが、
雑誌(月刊誌・週刊誌)であれば、掲載までに発生する編集会議、取材、ライティング、編集などの
時間を考慮しなくてはなりません。
掲載する案件が発行2ヶ月前には確定してしまう月刊誌も少なくありませんので、
ターゲットメディアについてはしっかり下調べをする必要があります。
これに加えて、プレスリリースの内容によっても配信の適切なタイミングは異なります。
以下は案件別の配信タイミングのイメージです。
・新商品/新サービス・・・発売日の1週間前~発売当日
・一般向けセミナー/イベント・・・開催日の2週間以上前
・メディア招致イベント・・・開催日の1ヶ月以上前
・キャンペーン・・・実施の2週間前~開始当日
新商品/新サービスのプレスリリースは発売と同日に配信することが基本とされていますが、
発売することが決定した旨のプレスリリースを2ヶ月前~1週間前(発売予定時期を記載)に配信し、
発売日当日に「本日より発売」という趣旨でプレスリリースを配信することができます。
テレビや新聞など毎日更新され即時性を重要視するメディアでは、
特集のトピックスなどでない限り「鮮度」が重要であるため、
時間が経過すればするほど、掲載獲得のハードルが高くなります。
プレスリリースを送るベストな『曜日』
以下は、メディア種別の記者のプレスリリース「閲覧曜日」割合グラフです(1週間で閲覧する総プレスリリース数を100%とした場合)。
2024年10月~2024年12月にvaluepressから配信された約1,000本のプレスリリースをもとに作成
基本的に記者は、月~金曜日までの平日にプレスリリースを閲覧しており、中でも特に金曜日は、どの種別の記者も閲覧数が多い傾向があります。土日祝日は編集部が稼働していないメディアも多く、週末や週明け午前中に発信するニュースの情報を求めて、予め金曜日に情報収集をしているといったことが考えられます。
メディア種別毎における閲覧数が多い曜日は下記の通りです。
・TV → 金曜日
・新聞 → 火曜日/木曜日/金曜日
・雑誌 → 木曜日/金曜日
・ニュースサイト → 金曜日
・ブログ/Webサイト → 木曜日/金曜日
・フリーペーパー → 火曜日/木曜日/金曜日
上記グラフはあくまで1週間のプレスリリース閲覧数を100%とした時の、曜日別閲覧数を比較したデータとなりますが(各日の総受取プレスリリース中の閲覧率比較ではない)、記者が何曜日にどの程度プレスリリースを閲覧しているのかを把握するうえでは参考になるかと思います。
プレスリリースを送るベストな『時間』
次にメディア種別の記者のプレスリリース「閲覧時間」割合グラフです(1日で閲覧する総プレスリリース数を100%とした場合)。
2024年10月~2024年12月にvaluepressから配信された約1,000本のプレスリリースをもとに作成
どのメディアも10時~11時ごろに閲覧数が多い状況です。多くの記者が仕事始めの情報収集としてプレスリリースを閲覧していることが考えられます。このことから、基本的には10時~11時に配信いただくことが望ましいという判断になるとは思われますが、この時間帯は、弊社サービスに限らず、プレスリリースを配信する企業も多く、メディアが大量にプレスリリースを受け取られている可能性が高いため(自社のプレスリリースが埋もれてしまう)、あえてタイミングをずらして12~15時に配信するという戦略もあります。
さまざまな観点からプレスリリースの効果的なタイミングについてご案内しましたが、
基本は「記者の立場・気持ちを考える」ことです。
プレスリリースの目的を明確にし、自身がメディアの記者だったら
実際にどうして欲しいのか/どのように行動するのかを考えることが重要です。